リノベのハウツー
①どこからがリノベーションなの?
「リノベーション」という言葉は、建物や部屋を改修・再生することを指しますが、具体的にどこからがリノベーションに該当するかは、次のような基準で考えることができます。
1. 大規模な改修や変更
- リフォーム(修理・修繕)と違って、リノベーションは単に修理するだけでなく、機能性やデザインを大きく変えることが特徴です。例えば、間取りの変更、構造的な変更、内装の大幅なアップグレードなどがリノベーションに該当します。
2. 構造や設備の変更
- 壁を取り払って広い空間にしたり、新しい配管や電気設備を導入したりするなど、物理的な構造や設備を変更することがリノベーションに含まれます。
3. 価値を高める改修
- リノベーションは、ただの修繕ではなく、物件の価値を向上させるための改修です。例えば、古い建物に現代的なデザインを取り入れて価値を上げたり、エネルギー効率を改善したりすることが一般的です。
4. 美的・機能的な向上
- デザインの変更だけでなく、生活の質を向上させるために設備や間取りを変更することもリノベーションに該当します。例えば、キッチンやバスルームのデザインを一新したり、最新の設備を取り入れることなどです。
②どこまでがリフォームなの?
「リフォーム」という言葉は、一般的に建物や空間の「修理」や「修繕」を指しますが、リノベーションとの違いを明確にするためには、どこまでがリフォームに該当するかを理解することが重要です。
リフォームは、基本的には元の状態を回復したり、必要な部分を改善したりすることを意味します。
1. 修理・修繕
- 破損した部分の修理:たとえば、壁のひび割れや天井の水漏れなど、劣化や破損している部分を修理することはリフォームに該当します。これには、屋根の修理、配管の交換、電気設備の修理も含まれます。
- 外装の修理:外壁の塗り直しやサイディングの張り替え、窓の交換などもリフォームに含まれます。
2. 内装の更新
- 壁紙や床材の交換:古くなった壁紙やカーペット、フローリングを新しいものに交換することもリフォームです。デザインや素材を変えて外観を一新することができます。
- キッチンやバスルームの部分的な更新:リフォームでは、設備の交換や部分的な更新が行われます。例えば、古いシンクやトイレを新しいものに替える、キッチンのカウンターを交換するなどがリフォームに該当します。
3. 機能的な改善(小規模な改良)
- 収納スペースの増設:新しい棚や収納を作る、収納の配置を変えるなどの改善もリフォームに分類されます。
- 家具や設備のアップグレード:古いエアコンや給湯器を最新のものに交換することも、リフォームの一部です。
4. 間取りの変更(軽微な変更)
- 壁を取り壊したり、ドアや窓を移動する程度の変更はリフォームに含まれますが、大規模な間取り変更(例えば、広い部屋を作るために壁を取り払うなど)はリノベーションと見なされることが多いです。
5. 外観の修復
- 建物の外観に関しても、外壁の塗り替えや小規模な外装の補修、修繕がリフォームに含まれますが、外観デザインを大きく変更するような改修はリノベーションに該当します。
③リフォームとリノベーションの違い
- リフォームは、既存の建物や空間を元の状態に戻す、もしくは改善することが中心です。大規模な構造変更は含まれません。
- リノベーションは、元の状態を超えて、建物や空間を再生し、機能性やデザインを大幅に変えることを指します。
④まとめ
リフォームは、破損や劣化した部分を修理したり、内部や設備を部分的に更新することで、元の状態を維持または改善するものです。構造や間取りの大規模な変更や、空間の機能を大幅に変更する場合はリノベーションになります。